来医工融合研究センター

臨床現場観察実習

医療機器開発を目指す
産官学研究者のための臨床現場観察実習

医療機器開発において、臨床現場を観察し医療ニーズを適切に把握することが重要視されています。本プログラムでは、医療機器開発を目指す産官学研究者に臨床現場の観察実習を通じて臨床ニーズ・課題を調査し、医師らエンドユーザーとの意見交換の場を提供します。
医学応用が可能であるものの医療従事者との接点が少ない基礎/異分野領域のアカデミア・企業研究者、大学院生等を対象に、専門領域の臨床医師がコーディネーターとなり医療機器開発におけるデザイン思考の講義や臨床現場の観察を行います。これにより、医療に対する理解を深め、真のニーズ探索と医療機器開発に関わる研究者の人材育成とプロジェクト進行のための開発戦略支援を推進します。

目的に応じた『臨床現場観察実習プログラム』

1日体験ワークショップ

ニーズ発見からプロトタイプ作成まで、プログラム全体を模擬体験し、流れを学習する

個別対応プログラム

開発段階に応じて、要望に合わせた内容に調整可能

ニーズ探索

特定領域での手術見学
様々な診療科に跨る見学

医療者インタビュー

ニーズの検証、
試作品に関わる意見交換

1日体験ワークショップ

臨床現場の見学と、
医師との意見交換を行っています。

教育・研修用に、臨床現場見学におけるニーズ探索を体験できる1日体験ワークショップを開催しています(年2-3回)。

新型コロナウイルス感染症対策として、手術動画を用いたオンライン対応のワークショップの経験も重ねています。

例)スケジュール概要 エントリーレベル1日コース

9:45 集合・受付・当日のスケジュール・当院について説明
10:00 オリエンテーション&レクチャー
11:00 臨床現場観察、手術・手技の見学・医師との意見交換
15:00 ニーズに関するブレインストーミング
16:00 とりまとめ、発表、講評
17:00 終了
18:00 (適宣・懇親会等も企画)

本学の臨床現場観察実習の特徴

診療科医師のコーディネートによる現場見学(手術や処置、検査リハビリ等)

医師を含めた医療従事者との意見交換

領域を絞った見学、複数科に跨る見学にも柔軟に対応

総合病院

内科(循環器、呼吸器、消化器等)、外科(消化器、泌尿器、脳神経、整形等) 精神科、眼科、皮膚科、耳鼻科、口腔外科、麻酔科、小児科、リハビリ

ニーズ探索やアイデア創出の深堀りの工夫

本学オンラインニーズ体験ワークショップの流れ

01

動画視聴

専門領域の医師による解説付き動画

02

クエスチョンバースト

医療知識が乏しい方が抱くような疑問を解消

03

課題の設定

現場の困りごと・改善の余地がある事項の抽出

04

医療者フィードバック

複数医師による”Diversity”環境で意見交換

05

ニーズの整理

ニーズの整理、臨床的意義などの検討

06

ブレインストーミング

ペアブレスト、グループでのアイデア出し

07

プロトタイピング

アイデアの視覚化・発表準備

08

発表

ニースステートメントと解決策の発表

1日体験ワークショップの開催実績

実施回数 参加人数 開催日 場所 テーマ・診療科
2019年度 3回/年 31名/年 2019年11月27日 筑波大学附属病院 循内、整形、消外、脳外
2019年11月27日 筑波大学附属病院 循内、整形、消外、脳外
2019年11月27日 筑波大学附属病院 循内、整形、消外、脳外
2020年度 2回/年 49名/年 2020年10月20、27日 オンライン 脳動脈瘤(バイオデザインWS)
2021年1月23、24日 オンライン 消化器外科 腎移植術
2021年度 3回/年 49名/年 2021年4月27日 オンライン 腎移植術(バイオデザインWS)
2021年6月22日 オンライン 整形外科 頸椎除圧固定術
2021年12月8日 オンライン もやもや病(バイオデザインWS)
2022年度 3回/年 50名/年 2022年6月24日 オンライン 耳鼻咽喉科 副鼻腔炎
2022年6月26日 オンライン 在宅気管切開児童チューブ入替
2023年1月27日 オンライン 泌尿器科 膀胱鏡検査
2023年度 3回/年 21名/年 2023年9月5日 筑波大学附属病院 泌尿器科 尿道カテーテル留置
2023年10月31日 筑波大学附属病院 心臓カテーテル治療、消化器内視鏡検査
2024年1月26日 筑波大学附属病院 心臓カテーテル治療、泌尿器科腹腔鏡、ロボット手術

参加に当たっての注意

病院見学申込みに関する事務手続き上、実際の見学日の2ヶ月前までにお申込みいただき、個人情報の取り扱い、医療安全等のe-learning講義を受講頂く必要があります。

新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大予防策として、筑波大学附属病院では見学受け入れ条件を定めております。「健康観察記録・行動履歴票」に記載された内容によっては、事務局・見学先部門の判断で見学の制限がされる場合がありますので、予めご了承ください。

新型コロナウイルス(COVID-19)感染の全国的な拡大により、緊急事態宣言の発動、病院内の対応Phaseの強化があった場合は、外部者の院内見学自体を延期・中止せざるを得ない場合がございます。ご理解の程、宜しくお願い致します。

本実習に当たり、実習期間が短い場合は抗体検査やワクチン接種の義務はありませんが、受講生および患者、職員の相互の感染症等のリスクに関する責任は負いかねますのでご了承ください。

本実習は、新規ニーズ探索やニーズの再確認、プロトタイプのフィジビリティ調査等を目的に開催しております。取り組む内容によっては、知財の取り扱いや守秘義務契約に関する対応を経てから実施することが適切な場合もございます。御質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

Withコロナ、Afterコロナに対応するために、臨床現場見学の代用として、ビデオ動画等を用いたオンライン対応プログラムも準備中です。目的に応じて、ビデオ動画等を活用した支援も検討致しますので、お気軽にご相談ください。

過去参加者の声

2019年11月27日と12月10日に臨床現場観察実習(体験WS)を開催いたしました。
オリエンテーション、ニーズ探索の Tips や手順に関するレクチャーの後、専門領域医師の引率の下、臨床現場観察へ。(11/27 循環器内科、脳神経外科 12/10 循環器内科、消化器外科、整形外科の手術等を見学しました。)見学後はグループワーク形式で、見学した内容の振り返り、Need finding に関するブレインストーミング、相互での発表を行いました。

ここでは、第1回目、第2回目の参加者の方々からのご感想をご紹介いたします。

参加してみての感想

製薬企業 研究部門 新人

価値ある研究開発を遂行するためには、医療現場のニーズを理解することが重要であると考えつつも、その手段については具体的なイメージがありませんでした。しかし、今回の観察実習を通じて、真のニーズを把握することの意義と、ニーズ探索のために必要な考え方や手法を実践的に学ぶことが出来ました。今後の研究開発に今回の学びを活かすだけでなく、更に理解を深めていきたいと考えるきっかけとなる非常に有意義な経験でした。

検査装置メーカー デザイン部 中堅

【良かった点】
実際の手術を見ることができた点。臨床の現場を観察する機会はなかなかないため貴重な機会である。また、その場で担当の医師から詳細な解説を聞け、理解を深めることができたことも大変良かった。
【全体について】
医療関係の事業に関わりながらも臨床の現場を実際に見る機会はなかなか得られるものではなく、本実習は貴重な機会である。BIO DESIGNの手法という新たな視点を得ることができる点でも大変興味深い。

化学メーカー 研究開発 中堅

実際の現場では専門の医師が付き添って下さり、解説を頂きながら観察できたため、高い理解度で得られる情報量の多さを実感した。一方で、我々が現場の外で想定するニーズや解決策と現場固有状況とは大きな乖離があり、存在しない問題を解決するという状況に陥ることがありそうだと感じた。また、デザイン思考チームにはダイバーシティが必要だという点も実感できた。(今回のチームは、バイオデザイン経験者がディスカッションリード、医療現場の未経験者が外部の視点で幅広い写真記録、獣医出身者が医学的状況を解釈、という役割分担がうまく機能した。)

個別対応プログラム

個別対応ワークショップでは、開発段階に応じて、参加者の要望に合わせた内容にアレンジし、臨床現場見学や医療者インタビューを設定します。
複数回の見学も随時受け付けております。

個別対応PGの事例紹介

事例01

企業情報

医療機関内の清掃・減菌作業ロボットの開発

目的

試作品のFeasibility確認&Needs finding

実施方法

1.ビデオによる臨床現場見学の代用

NDA下に救急外来の清掃作業をビデオで共有
COVID-19関連の院内規定等も情報共有

2.オンサイトでの見学

救急・集中治療部の協力下に発熱外来、COVID-19病棟での看護師・業者の清掃業務をオンサイト見学・インタビュー

PPEの着脱の実際

3.開発戦略相談

月1回の定期ミーティングで進捗管理中(NDA下)

  • AMED事業公募申請の相談
  • 競合品(UV-C、一般清掃ロボット)等との優位性検討
  • ロボットの他の活用事例の検討
  • ヒトの清掃作業に近づくためのアイデア
  • 臨床現場で受け入れ得る仕様の検討
  • 米国市場への展開の可能性

事例02

企業情報

自動車自動運転技術の院内移動支援への活用

目的

技術が活用できそうな対象探索

実施方法

1.外来・病棟見学、移動支援機器の見学

総務課・看護部の協力の下、患者移送(車椅子・ストレッチャー)をオンサイト見学、関係者へインタビュー

歩行器
ストレッチャー
車椅子(移送)
ストレッチャー
(移送)

2.開発戦略相談

月1回の定期ミーティング

  • 技術活用の対象を検討
  • 移動支援技術が活用可能な新規領域の検討(リハビリにおける移動補助具の見学等)
  • 実際の病棟での移送数の代行調査

お申し込みフォーム

必要事項をご記入のうえ、内容を送信してください。
TR_infomd.tsukuba.ac.jp 」 のアドレスより確認メールが届きますので、メールが受信できるように設定をお確かめください。

※お申込み後の流れ

  • 申込み頂いてから1,2週間以内にTV会議を設定いたします。
  • 臨床現場観察実習に関わるご要望の確認を行いながら、我々が提供可能な支援について打ち合わせさせて頂きます。
必須お名前
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必須メールアドレス(確認用)
任意電話番号
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※見学及び相談について事前に打ち合わせを行います。

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