医工連携

開催報告

第3回 つくばバイオデザイン体験ワークショップ(2021/04/27)

Biodesign in Tsukuba

 2021年4月27日(火)、オンライン対応プログラムにて、つくばバイオデザイン体験ワークショップを開催いたしました。

【ファシリテーター】
 〇野口裕史先生 バイオデザイングローバルファカルティ/筑波大学附属病院 病院講師 つくば臨床医学研究開発機構(T-CReDO)
 〇西内大祐先生 バイオデザイングローバルファカルティ/テルモ株式会社
 〇竹下修由先生 ジャパンバイオデザイン・アルムナイ/国立がん研究センター東病院 NEXT医療機器開発センター 医員

 『バイオデザイン学会の1日入門セミナー』とほぼ同等の内容をリモートで受講いただきました。今回は、臨床現場見学を模擬して、生体腎移植術の動画を題材に、現場の困りごとの特定~ニーズステートメント作成~解決策のブレインストーミング~チーム発表と、ボリュームたっぷりのワークを実施しました。オンライン対応プログラムとして、Zoomで聴講しつつMiro(オンラインホワイトボードツール)を用いてリモート共同作業を行って頂く形式で運営致しました。

 事務局にて3チーム(1チーム4名)に振り分けし、メインルームでの講義、ブレイクアウトルームでのグループワークを繰り返しながら作業を進めました。オンラインで個々のグループワークを繰り返すという経験は、受講生の方々もそれ程体験したことがないスタイルであったかと思います。やりづらさもあったはずですが、柔軟に対応して頂きました。また、事前資料、講義資料を配布し、ワークショップ時間外でも受講生に理解を深めて頂きました。
 オンサイト開催では、その場で簡単に工作しプロトタイピングした作品をお互いにチーム同士で発表して頂くことが慣例です。今回はオンライン開催のため、グループでのプロトタイピング作業が困難であり、アイデアをイラストで視覚的に表現しつつ口頭で説明して頂き、解決策が「あるとき/ないとき」を紙芝居方式でご発表頂きました。同じ動画を元に、チームごとに様々な意見や方向性を交わすことができ、事務局側としては大変有り難い流れとなりました。

 タイムスケジュール上、大変慌ただしいカリキュラムでしたが、皆様、各々熱心に聴講頂きました。講義で分かりづらい部分は、グループワーク内で、ファシリテーターが補足することでサポート頂きました。ご協力ありがとうございました。

 概要からプロトタイプまでを1日で修了するワークショップですので、時間が短いという声が多数ございましたが、いただいた感想は概ね好評でした。オンサイトとは異なるメリット・デメリットもあり、運営側でも貴重な経験をさせて頂くことができました。今回の運営経験を生かして、更なるブラッシュアップに努めたいと思います!
 2021年度は、秋-冬頃に、再度バイオデザイン体験ワークショップを企画しております。前回参加できなかった方、デザイン思考に関心のある方、少しでも医療機器開発・スタートアップにご興味のある方は是非ご参加ください!