Research Studio
【速報版】Research Studio 2021 powered by SPARK Final Pitch Event開催報告(2021年10月6日)
BootCampからはじまった約3か月間にわたるResearch Studioプログラムのメンタリング・グループワークの成果発表として、2021年10月6日にResearch Studio 2021 powered by SPARK Final Pitch Event(言語:英語)をオンライン開催した。Research Studioのメンター陣、Stanford SPARKのDaria氏やUCSDのDennis氏などの海外メンター、AMEDの来賓の方々が参加する中、つくば拠点5チームと大阪拠点2チームが、8分間の英語ピッチ(10分間のQ&A)を披露した。
Mid-term Pitch EventではProduct Developmentが中心であったが、後半のメンタリング・グループワークでディスカッションしたBusiness Model構築を含めたビジネス開発に関しても発表がなされた。Research Studioメンター陣や海外メンターらから、Mid-term Pitch Eventとは異なり、Business Modelや出口戦略を踏まえた事業計画、海外戦略といった点に関して、つっこんだ深いディスカッションがなされた。各チームの製品コンセプトや開発フェーズは異なるものの、選抜プログラムでのディスカッション・グループワークを通じて、すべてのチームでピッチテクニックやプロジェクトの成熟度は向上していた。
選抜プログラム終了後も、プロジェクトの開発が加速させていくことと思う。
各賞受賞チーム
Grand Prize :Restore Vision
Global Entrepreneurship Award :MediGear
SPARKing Global Award :Syrinx
SPARKing Japan Award: NGENIESS Biosciences
各チームのピッチ動画はこちら
https://www.youtube.com/channel/UCJ5GZNxbSLbUiyG–ZpJTPg/videos
会のオープニングは、文部科学省ライフサイエンス課 建部氏、慶應義塾大学 副島先生、大阪大学 名井先生、Stanford大学Daria Mochly-Rosen氏からOpening Remarksを頂いた。続いてIntroduction of Mentorsとして、Research Studioのメンターであり筑波大学客員教授でもある池野先生、松本先生よりご挨拶、全チームに向けた激励メッセージを頂いた。
ピッチセッション1は町野先生司会のもと、Syrinx/東京大学の竹内氏より「Syrinx – hands-free wearable device to restore the voice~」、atDoseの中村氏より「IoT Controlled Compact Infusion Pump for micro dosing」、MediGear の田中氏より「A new innovative cancer therapy」ALAN/慶應義塾大学の近藤氏より「Home Rehabilitation App for Parkinson’s Disease」、Restore Vision/慶應義塾大学の堅田氏より「Visual restoration optogenetic therapy for retinitis pigmentosa」の5チームのピッチが行われた。
ピッチセッション2は大阪拠点のピッチ発表で、大阪大学斎藤先生司会のもと、NGENIESS Biosciences/北海道大学の小野田氏より「N-LINK Technology for Protein-based Drugs」、Bio-MIT/大阪産業大学の花之内氏よりビデオピッチ「Bio-Mechanical Imaging & Technology for Healthy Life」2チームのピッチがあった。
どのピッチも2か月間のグループワークを通して、ピッチ内容が洗練され聴衆を引き付けるストーリー構成があり、またより計画自体も練られた発表がなされた。
発表後に開催された選考委員会では、例年にも増して各賞受賞チームのセレクションが難航した。本年度も各チームの差は僅差であり、開発ステージを重視するか、海外開発戦略を重視するか、ピッチとしての完成度を重視するか、ビジネスプランの完成度を重視するか、意欲やUCSD プログラムでの効果が得られるチームを重要視すべきか、今後の伸びしろを重視すべきかなど、それぞれ異なる経験をもつ豊富なメンター陣から、様々な意見をいただいた。
オンライン開催も昨年に引き続き経験を重ねており、スムーズな運営にて安定的に行うことができた。受賞チームから2チームが来年2月に開催されるUCSD Entrepreneur Trainingに参加する予定である。