異分野融合
【開催報告】第10回 つくば異分野融合医学セミナー
2026年6月30日(火)に「第10回 つくば異分野融合医学セミナー」が開催されました。
第10回は、主管企業であるアステラス製薬株式会社様にご主催いただきました。産学官から約63名が参加し、「創薬とロボティクス技術の融合による患者への価値創造」をテーマに、アステラス製薬つくば研究センター内『SakuLab』にて開催されました。
当日は2件の基調講演に加え、ヒト型汎用ロボット『まほろ(Maholo)』による細胞培養自動化システムや『SakuLab』施設の見学会を開催いただきました。
ロボティクス技術を活かした創薬研究に関するご講演のみならず、最新の製薬環境を間近でご紹介いただいたことで、多くの参加者から好評の声が寄せられ、大変充実したセミナーとなりました。
本セミナーの開催にあたり、ご尽力いただきましたアステラス製薬の皆様、ご講演いただきました先生方、告知等にご協力いただきました関係各所の皆様、ご来場いただきました皆様に、厚く御礼申し上げます。

■主催:アステラス製薬株式会社 様
■ セミナーの様子
セミナーでは、アステラス製薬株式会社 生田目一寿先生による「研究者の職人芸とロボティクスの融合による創薬イノベーション」、セラファ・バイオサイエンス株式会社 蒲原正純先生による「ファーマとロボティクスの融合で切り拓く再生医療の未来」の2件の基調講演が行われました。

■基調講演Ⅰ:アステラス製薬株式会社 生田目一寿 先生
研究者の職人芸とロボティクスの融合による創薬イノベーション
アステラスのロボティクス基盤「Mahol-A-Ba」を活用し、細胞培養・解析・MPS評価を自動化。現在はAIを用いた画像解析を実装し、将来的にはAIとラボオートメーションのさらなる融合により、高い再現性とスループットを実現し、創薬研究の効率化とグローバル展開を推進する取り組みを紹介いただきました。
■基調講演Ⅱ:セラファ・バイオサイエンス株式会社 蒲原正純 先生
ファーマとロボティクスの融合で切り拓く再生医療の未来
再生医療の実用化における最大の課題である細胞製造の再現性・標準化に対し、ロボットとAIを活用した製造プラットフォームをご紹介。研究段階からGMP製造までをシームレスにつなぎ、細胞治療の社会実装加速を目指す戦略を示されました。
*セラファ・バイオサイエンス株式会社は、アステラス製薬と安川電機の合弁会社として2025年10月に設立されました。
■ ポスター発表

ポスター発表には企業、大学、公的研究機関から16件の演題が発表されました。交流会とあわせて実施された会場では、発表者と参加者の間で活発な意見交換が行われ、終始にぎやかな交流の場となりました。
| 演者(敬称略) | 演題 |
|---|---|
| エーザイ株式会社 筑波研究所 神山 洋 | Chemical Biology-Based Drug Discovery Workflow with Target Identification as Key Step Generates a Novel, Potent, and Selective GLUT1 Inhibitor |
| エーザイ株式会社 中本 航介 | 化学修飾によるmRNA医薬品の安定化 |
| NEIFrith Maier | 製薬業界は、コミュニケーション能力向上にAIをどのように活用しているのでしょうか? |
| 農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能利用研究部門 神戸 裕介 | シルクゲルを足場とした大型スフェロイドの製法 |
| 物質・材料研究機構 バイオポリマーグループ 山元 理功 | 低膨潤/高強度化に向けたデカノイル基修飾タラゼラチン接着剤の設計と評価 |
| 物質・材料研究機構 バイオポリマーグループ 富田 隆志 | 脳硬膜閉鎖用のデカノイル基導入タラゼラチンを用いた組織接着シートの設計と機能性評価 |
| 産業技術総合研究所 産総研・筑波大食薬資源工学オープンイノベーションラボラトリ 松田 優 | 疎水性タグ逆伸長法による新規ペプチド合成の確立 |
| Astellas Pharma Inc., Innovation Labs, Advanced Modeling &Assays 下門 大祐 | Continuous Evolving Humanoid for Advanced Cellular Models |
| Cellafa Bioscience Inc. 足立 健次郎 | Data-driven optimization with a flexible robotic platform for efficient generation of hematopoietic progenitor cells from human pluripotent stem cells |
| University of Tsukuba Zeynab Javanfekr Shahri | Intraplacental Transplantation Reveals Ductal Progenitors Rescue Pdx1-deficient Mice |
| マイキューテック株式会社 山本 洋平 | ケラチンマイクロゲルによる発毛育毛効果とヘアエッセンスへの応用 |
| University of Tsukuba Eugenia Elikem Abena Kumaga | Macrophage Mafb shapes fasting-responsive mitochondrial and immune-regulatory pathways in iWAT stromal vascular fraction (SVF): Bulk RNA-seq analysis of iWAT SVF after 24-h fasting |
| 筑波大学 循環器内科 渡部浩明 | 大動脈破綻プラークにおけるコレステロール結晶の検出 |
| アステラス製薬株式会社 Innovation Lab 和田 玲子 | Innovation in Drug Discovery through Human–AI–Robot Co-Creation |
| 産業技術総合研究所 健康医工学研究部門 疋島 啓吾 | 超音波を用いて脳機能を見る |
| 産業技術総合研究所 健康医工学研究部門 丸山 修 | ECMOポンプ内の流れを模擬した血流環境下における血液凝固メカニズム |
■ 第10回 開催概要
| 開催日時 | 2026年6月30日(火) 16:30~19:30 |
| 会場 | 現地会場:アステラス製薬株式会社つくば研究センター SakuLab 1階ホール |
| 主催 | アステラス製薬株式会社 |
| 共催 | 筑波大学つくば臨床医学研究開発機構(T-CReDO) JST 共創の場形成支援プログラム |
| 企画運営協力 | つくば異分野融合医学協会 |
| 参加者数 | 現地会場:約63名 |
| 特別企画 | ヒト型汎用ロボット 「まほろ」(Maholo)見学会 |
| 開会挨拶 | アステラス製薬株式会社 I-Lab, Open Innovation Management, Head 後藤正英 様 |
| 基調講演Ⅰ | 演題:「研究者の職人芸とロボティクスの融合による創薬イノベーション」 演者:アステラス製薬株式会社 生田目一寿 先生 |
| 基調講演Ⅱ | 演題:「ファーマとロボティクスの融合で切り拓く再生医療の未来」 演者:セラファ・バイオサイエンス株式会社 蒲原正純 先生 |
| ポスター発表 交流会 | |
| 閉会挨拶 | アステラス製薬株式会社 I-Lab Innovation Core Lab, Head 松岡秀明 様 |
