医工連携

開催報告

第2回 つくばバイオデザイン体験ワークショップ(2020/10/20,27)

Biodesign in Tsukuba

 2020年10月20日(火)、27日(火)の2日間に渡り、Web会議システムを用いたオンライン対応プログラムにて、つくばバイオデザイン体験ワークショップを開催いたしました。
 『バイオデザイン学会の1日入門セミナー』とほぼ同等の内容をリモートで受講いただきました。今回は、臨床現場見学を模擬して、未破裂脳動脈瘤手術の動画を題材に、現場の困りごとの特定~ニーズステートメント作成~解決策のブレインストーミング~チーム発表と、ボリュームたっぷりのワークを実施しました。オンライン対応プログラムとして、ZoomやGoogleスライドを用いて、各自のPCからリモート共同作業を行って頂く新形式で運営致しました。

【ファシリテーター】
 〇野口裕史先生 バイオデザイングローバルファカルティ/筑波大学附属病院 病院講師 つくば臨床医学研究開発機構(T-CReDO)
 〇西内大祐先生 バイオデザイングローバルファカルティ/テルモ株式会社
 〇竹下修由先生 ジャパンバイオデザイン・アルムナイ/国立がん研究センター東病院 NEXT医療機器開発センター 医員
 〇佐伯将臣先生 名古屋大学 学術研究・産官学連携推進本部メディカルイノベーション推進室 バイオデザイン担当 医学部附属病院 先端医療開発部/手の外科 特任助教

 事務局にて3チーム(1チーム3、4名)に振り分けし、メインルームでの講義、ブレイクアウトルームでのグループワークを繰り返しながら作業を進めました。オンラインで個々のグループワークを繰り返すという経験は、受講生の方々もそれ程体験したことがないスタイルであったかと思います。やりづらさもあったはずですが、柔軟に対応して頂きました。また、事前資料、講義資料の配布、宿題を出すなどして、ワークショップ時間外でも受講生に理解やグループメンバーとの交流を深めて頂く機会を設けました。
 オンサイト開催では、その場でかんたんな工作をして頂き、プロトタイピングした作品をお互いに発表して頂くのですが、今回はオンライン開催のため、グループでのプロトタイピング作業が困難であり、各グループとも、アイデアを絵によって視覚的に表現し、紙芝居方式のスライド発表を行って頂きました。

 慌ただしいカリキュラムでしたが、皆様、各々熱心に聴講頂きました。講義で分かりづらい部分は、グループワーク内で、ファシリテーターが補足することでサポート頂きました。初めての“完全オンライン”によるバイオデザインワークショップでしたので、スケジュール通りに進行することに難航し、受講生の皆様にはご迷惑をおかけしてしまいましたが、いただいた感想は概ね好評でした。オンサイトとは異なるメリット・デメリットもあり、運営側でも貴重な経験をさせて頂くことができました。