医工連携

2023年4月28日（金）、Medtech Research Studioセミナーシリーズの第8回目として、東京大学大学院医学系研究科教授　仲上豪二朗先生をお招きし、看護理工学研究によりもたらされたイノベーションの例についてご講演いただきました。

・仲上豪二朗先生　東京大学大学院医学系研究科　老年看護学／創傷看護学分野教授
演題名「看護理工学による看護機器開発イノベーション」

講演では、看護理工学研究によるものづくり研究例として、バイオフィルムに着目した新しい褥瘡ケアシステムの研究・開発についてご解説いただきました。「ないならつくる、そして広める」精神で、“20年先を見据えた技術開発”を進められており、積極的な行動力と探求心に感銘を受けました。
基礎研究から始まり、臨床現場で検証を行い、介入試験で有効性評価を行う、という橋渡し研究の全フローをハイレベルで経験されておられる先生はなかなかいらっしゃらないと思います。1つ１つの取組みが非常に価値の高い内容で、聴講生全員が聞き入ってしまう素晴らしい内容でした。
質疑応答では、知財やビッグデータの活用についてより詳しくご回答いただきました。IT分野の知識が必要な新規領域であっても、様々な業種と連携した“看護理工学”の力で勢いよく前進していることを学ぶことができました。

仲上先生、看護理工学や医療機器開発に興味をお持ちの皆様に大変参考となるご講演をありがとうございました！　今後の益々のご活躍を祈念しております。
本学も含め、看護分野からの医療機器開発に関するご相談もお待ちしております。
T-CReDOまで、お気軽にお声がけ下さい。