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開催報告

【開催報告】大学発医療系スタートアップ支援プログラム GET PEOGRAM 2025 UCSDコース選考会

1. 開催概要

  • 開催日時:2025年10月11日(土)10:00–17:00
  • 開催場所:LINK-J (日本橋ライフサイエンスビルディング201大会議室) 
  • 主催:筑波大学つくば臨床医学研究開発機構(T-CReDO) 
  • 参加者:Research Studio連携大学も含めたアカデミア関係者、文部科学省、日本医療研究開発機構(AMED)、製薬・医療機器関連企業、スタートアップ関係者等
  • 参加者:計58名

筑波大学つくば臨床医学研究開発機構 (T-CReDO) では、連携大学の協力のもと、2018年より「Research Studioプラットフォーム」を構築・運営し、アカデミア発スタートアップを介した研究成果・革新的医療シーズの実用化および事業化を支援しております。GET PROGRAM 2025 UCSDコース選考会では、Research Studio国内研修を終えた医療系スタートアップチームが、University of California San Diego (UCSD) での海外研修プログラムに参加するための選考会を実施しました。 

2. 開会式

開会式では、筑波大学 T-CReDO橋渡し研究推進センター長の町野毅先生が挨拶し、今年度4月のBoot Campから始まったResearch Studioの取り組み、本UCSD選考会の位置づけについてお話がありました。 

その後、文部科学省研究振興局ライフサイエンス課 課長 倉田佳奈江様、および国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)久保庭 均 様より御挨拶を頂戴しました。

3. ピッチセッション

午前中のピッチセッションには合計5つのチームが参加し、ピッチ・質疑応答ともにすべて英語で進行しました。会場からもたくさんの質問が挙がり、白熱したディスカッションが行われました。

ピッチ登壇者
ピッチ登壇者(所属)・ピッチタイトル
1平野有沙(筑波大学医学医療系/IIIS)
睡眠パラダイムシフト:根本から変える眠りの治療
2高橋賢(岡山大学学術研究院医歯薬学域)
ヒト臓器チップで創る未来医療ー動物実験に依存しない創薬革命
3横崎恭之(株式会社抗体医学研究所)
線維化において再び目覚める胎児遺伝子プログラム
4藤岡正人(北里大学医学部)
体質を科学する:加齢性進行性疾患に対するゲノミクスを用いたアプローチ
5伊藤達男(株式会社クロバーナ/川崎医科大学医学部衛生学)
CLV-201:TDP-43病理を駆動するncRNAを標的とする変異非依存ASO

会場からも活発なディスカッションが見られた

4. 講演セッション

午後の講演セッションでは、iPS細胞関連のアカデミア発シーズの社会実装のトップランナーの一人である金子先生、およびUCSDで長らくアントレプレナーシップ教育をリードしてきたDennis Abremski先生にそれぞれの立場からご講演いただきました。

講演者演題
金子新
(Shinobi Therapeutics Ins. Scientific Co-Founder/京都大学iPS細胞研究所・増殖分化機構研究部門 免疫再生分野 教授)
Academic Innovation to Clinical Applications
Dennis Abremski
(Institute for the Global Entrepreneur [IGE], UCSD Executive Director)
Win-Win Japanese and US University Collaborations in Entrepreneurship, Acceleration, and Global Innovation

日米の大学間連携について講演いただいたUCSDのデニス先生

5.TSUKUBA NIGHT報告会

本イベントでは、2025年9月3日~5日に米国ボストンで実施したUNIVERSITY OF TSUKUBA NIGHTの報告会も併せて実施しました。実際にボストンに渡航した4社が参加し、現地でのネットワーキングやCiC Cambridgeでのピッチについて成果報告を行いました。

各社の報告後、TSUKUBA NIGHT参加者による座談会が行われ、現地企業との関係構築のコツやセミナーへの感想など、率直な意見交換が行われました。

UNIVERSITY OF TSUKUBA NIGHT 座談会

6. 採択チーム発表

選考会の結果、筑波大学T-CReDO橋本機構長より採択チームが発表されました。採択チームは、新しい作用機序の睡眠薬の開発をされている平野有沙先生 (筑波大学) のチームと、加齢性進行性疾患に対して遺伝子治療で挑む藤岡正人先生 (北里大学) のチームの2チームです。採択チームは、2026年2月9日から13日にUCSDでの研修にご参加いただく予定となっております。

選抜されたチーム (左:平野先生、右:藤岡先生)

集合写真