Research Studio 2022 B-GEAR Bootcamp開催報告(8/6-8/7)
2018年よりAMED橋渡し研究拠点の支援のもと行ったResearch Studioは、2022年度よりJETROのサポートを受けB-GEARというプログラム名で活動を開始した。最初のイベントとして、8月6日(土)、7日(日)の2日間にわたってResearch Studio 2022 B-GEARのBootCampを筑波大学T-CReDO主催でCIC Tokyoでのオンサイトとオンラインのハイブリッドで開催した。
参加チームは応募のあった12チームで、各分野の技術シーズを持つスタートアップもしくはスタートアップ検討チームである。
それぞれのピッチに対して、経験豊富な各分野のメンター陣から濃厚なコメントを頂いた。2日間にわたりTarget Product Profileをブラッシュアップし、現状の開発課題を明確化し、また、メインプログラム開始にあたっての目標設定も行い、各チームのフェーズは異なるものの、この2日間だけでも新たな気づきを得ることができた。
プログラム1日目
プログラム1日目は、荒川 義弘機構長からの開会挨拶に続いて、JETRO茨城の吉田 雄所長よりJETROの協力体制について説明頂いた。JETROが初めて大学と連携してアントレプレナープログラムを行い、世界で闘えるスタートアップが出てくるようご尽力いただけるとお話があった。
その後、「起業家に聴く」のパネルディスカッションで、 株式会社レクメド代表取締役社長の松本 正氏、株式会社メトセラ代表取締役 Co-founder, Co-CEO野上 健一氏、Heartseed株式会社取締役CFO高野 六月氏にご登壇いただき、国内のベンチャーをとりまく変遷について解説いただいた。スタートアップにおいてチームビルディングの重要性、資金調達ではマイルストーン達成の重要性等、ご自身の経験と経験から得られた知見をもとにしたアントレプレナーシップに関する内容であり非常に参考になる内容となっていた。
また高野氏より筑波大学エクステンションプログラム(グローバル医薬品・医療機器開発マネジメント講座)のAlumni で開催している勉強会「tri-stars」のご紹介があった。各業界の優秀な人材が集う会であり、Research Studioのネットワークともつながるメンバーが多く参加されている。
小栁 智義先生から「Research Studio2022 B-GEARプログラムの説明」ののち、町野 毅先生司会のもと、各チームのサイエンスピッチが行われ、チームのメンター、チューターよりコメントが行われた。メンター陣からも興味深いピッチ内容に、午後のグループワークでより強いビジネスモデル構築のため深堀していきたいとのコメントがあり盛り上がった。
続いて、町野先生より1日目のワークショップで行う「Target Product Profile作成」について説明があり、各チームブレイクアウトルームでグループワークが行われた。
参加者からはResearch Studioのテンプレートがよくできているので、議論を集約して効率よく議論できたとの感想をいただいた。
最後に「翌日の説明・終了挨拶」で1日目のプログラムが終了となった。
プログラム2日目
プログラム2日目は午前中ワークショップで「価値提案/顧客セグメント(Value Proposition /Customer Segment)」「開発課題の確認」について、各チームブレイクアウトルームに分かれ、T-CReDO作成の開発課題チェックリストに基づいて、「開発課題の確認」について議論した。ワークショップも前半、後半とメンターをシャッフルし様々な角度から実用化に向けての議論が行われ、フィードバックを踏まえて各チーム発表準備・課題整理をした。
午後には2日間にわたるプログラムの成果発表として、各チームからTarget Product Profile(仮)、開発課題、プログラム目標の発表が行われた。各チームの状況は様々であるが、この2日間だけでも成長が感じられるチームもあり、またそれぞれのチームが今後の課題を明確にすることができた。
小栁先生から今後のメインプログラムの応募方法の説明を行い、町野先生から閉会挨拶があり、2日間にわたる全プログラムが盛会のうち終了となった。